- 子どもの湿疹、治らない・繰り返すとお悩みの方へ
- 子どもの湿疹はアトピー性皮膚炎?
- このような症状・お悩みはありませんか?
- 年齢によって変わる湿疹の現れ方
- アトピー性皮膚炎の原因
- アトピー性皮膚炎の治療
- ご家庭で行うスキンケア
- アトピー性皮膚炎で受診する目安
- ステロイド外用薬が心配な保護者の方へ
- 子どものアトピー性皮膚炎についてよくある質問
子どもの湿疹、治らない・
繰り返すとお悩みの方へ

「保湿しているのになかなか治らない」「薬を塗ると良くなるけれど、やめるとまた湿疹が出る」——そんな繰り返しに、疲れを感じている保護者の方も多いのではないでしょうか。
アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う湿疹が良くなったり悪くなったりを繰り返す病気です。乳幼児期に始まることが多く、年齢によって湿疹が現れやすい場所も変わります。薬を塗ると良くなるのにやめるとまた湿疹が出るという場合、皮膚の炎症が十分に治まっていない可能性があります。
豊中市のはぐはぐキッズクリニックでは、小児科専門医が湿疹の状態やこれまでの経過を確認し、お子さまに合った外用薬による治療とスキンケアをご案内しています。
子どもの湿疹は
アトピー性皮膚炎?
アトピー性皮膚炎は、1回の診察やアレルギー検査の結果だけで診断するものではありません。
診察では、かゆみの有無、湿疹が現れている場所、どのくらいの期間続いているか、良くなったり悪くなったりしているかなどを確認します。一般的には、乳児では2か月以上、それ以外では6か月以上、湿疹を繰り返していることが診断の目安の一つになります。
ただし、一定期間が経過するまで治療を始められないわけではありません。診断がまだ確定していない段階でも、湿疹やかゆみがある場合は、症状に応じた治療を行います。
このような症状・お悩みは
ありませんか?

- 湿疹が良くなったり悪くなったりを繰り返している
- 皮膚が乾燥し、赤みやかゆみが続いている
- 顔や首、ひじの内側、ひざの裏などに湿疹がある
- かゆくて皮膚をかき壊してしまう
- 夜中にかゆがり、よく眠れていない
- 保湿剤を塗っても湿疹が改善しない
- ステロイド外用薬の塗り方や量が分からない
- アトピー性皮膚炎ではないか心配している
湿疹を繰り返していても、必ずしもアトピー性皮膚炎とは限りません。乳児湿疹、あせも、接触皮膚炎など、ほかの皮膚疾患との見極めも必要です。気になる状態が続く場合はご相談ください。
年齢によって変わる
湿疹の現れ方
子どものアトピー性皮膚炎は、成長に伴って湿疹が出やすい場所が変化します。
乳児期
頭や顔から湿疹が始まり、首、胸、背中、手足へ広がることがあります。頬や口の周りが赤くなり、かき壊すとジュクジュクすることもあります。
乳児期にはアトピー性皮膚炎以外の湿疹も多いため、皮膚の状態と経過を見ながら判断します。
幼児期・学童期
皮膚全体が乾燥しやすくなり、首、わきの下、ひじの内側、ひざの裏、手首、足首などに湿疹が現れやすくなります。
かゆみで繰り返しかくうちに、皮膚が厚く硬くなることもあります。
アトピー性皮膚炎の原因
アトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能の低下や免疫の働き、体質、生活環境など、複数の要因が重なって起こると考えられています。
皮膚のバリア機能が低下すると、水分が逃げて乾燥しやすくなり、汗やほこりなどの刺激が皮膚の中に入りやすくなります。その刺激によって炎症やかゆみが起こり、皮膚をかくことで、さらにバリア機能が低下するという悪循環につながります。
症状を悪化させる要因は、お子さまによって異なります。
- 汗や蒸れ
- 乾燥
- 皮膚をかくこと
- 衣類による摩擦
- 石けんや洗剤などの刺激
- ダニやハウスダスト
- 睡眠不足や体調の変化
原因を一つに決めつけるのではなく、皮膚の状態を整えながら、お子さまごとの悪化要因を確認することが大切です。
食べ物が原因とは限りません
子どもに湿疹があると、「食物アレルギーが原因ではないか」と心配されることがあります。しかし、アトピー性皮膚炎のあるお子さま全員に食物アレルギーがあるわけではありません。
血液検査で陽性になった食べ物が、実際に湿疹を悪化させているとは限らないため、検査結果だけをもとに食べ物を除去することは避けましょう。特に成長期の子どもが必要な食品を除去すると、栄養が偏る可能性があります。
食べ物との関係が疑われる場合は、自己判断で除去せず、食べたものや症状の経過を記録したうえでご相談ください。
アトピー性皮膚炎の治療

治療の目標は、湿疹やかゆみが少なく、日常生活に支障なく過ごせる状態を保つことです。
治療では、主に次の3つを組み合わせます。
- 外用薬で皮膚の炎症を抑える
- 保湿などのスキンケアで皮膚のバリア機能を補う
- 症状を悪化させる要因を確認し、できる範囲で避ける
症状が良くなった直後に治療をすべてやめると、皮膚の中に残っていた炎症が再び強くなることがあります。皮膚の状態を確認しながら、薬を塗る回数や期間を調整することが大切です。
外用薬による治療
赤みやかゆみのある湿疹には、ステロイド外用薬などを使用して炎症を抑えます。
ステロイド外用薬には強さのランクがあり、湿疹の程度、塗る場所、年齢などに合わせて選びます。適切な強さの薬を適切な量・期間で使用し、炎症をしっかり抑えることが大切です。
症状や年齢、使用する部位によっては、ステロイド以外の外用薬を使用することもあります。
保湿剤によるスキンケア
保湿剤は、乾燥した皮膚を保護し、皮膚のバリア機能を補うために使用します。
ただし、保湿剤だけでは、すでに起きている皮膚の炎症を十分に抑えられないことがあります。赤みやかゆみがある部分には、医師の指示に従って炎症を抑える外用薬を使用します。
かゆみに対する治療
湿疹の治療によって皮膚の炎症を抑えることが、かゆみの改善にもつながります。
かゆみが強い場合には、症状に応じて抗ヒスタミン薬などの内服薬を併用することがあります。ただし、内服薬だけで皮膚の炎症が治るわけではないため、外用薬とスキンケアを続けることが重要です。
症状を繰り返す場合の治療
見た目が良くなった後も、湿疹を繰り返しやすい部分に、外用薬を週に数回塗って良い状態を保つ治療を行うことがあります。これを「プロアクティブ療法」といいます。
毎日塗り続けるのか、回数を減らすのかは皮膚の状態によって異なります。自己判断で中止・再開せず、診察を受けながら調整します。
当院では、薬を処方するだけでなく、塗る場所、1回に使用する量、塗る回数、減らし方まで具体的にご説明します。不安なことがある場合は、自己判断で使用をやめる前にご相談ください。
ご家庭で行うスキンケア
毎日のスキンケアでは、皮膚の汚れや汗をやさしく落とし、入浴後に保湿することが基本です。
皮膚の洗い方
石けんや洗浄料はよく泡立て、手でやさしく洗います。ナイロンタオルなどで強くこすると、皮膚への刺激になります。
洗浄料が残らないように十分にすすぎ、お湯の温度も熱くなりすぎないようにしましょう。
保湿剤の塗り方
入浴後は、皮膚が乾燥する前に保湿剤を塗ります。湿疹がある部分だけでなく、乾燥しやすい範囲にもやさしく広げましょう。
処方された外用薬と保湿剤をどの順番で塗るか、どの範囲に塗るかについては、診察時にご説明します。
かき壊しを防ぐ工夫
爪を短く整え、汗をかいたときは早めに洗い流すか、濡らしたタオルでやさしく拭き取ります。肌に触れる衣類は、刺激の少ない素材を選びましょう。
すべての悪化要因を完全に取り除く必要はありません。ご家庭で無理なく続けられる方法を一緒に考えていきます。
アトピー性皮膚炎で
受診する目安
乾燥が軽く、保湿によって改善している場合は、ご家庭で様子を見られることもあります。
上記でご紹介した症状に当てはまる場合のほか、次のような場合は早めの受診をご検討ください。
- 湿疹が広がってきた
- 薬を塗ると治るが、やめるとすぐに再発する
- 湿疹がジュクジュクしている
- 黄色いかさぶたや膿がみられる
ジュクジュクした部分が急に広がる、発熱を伴う、水ぶくれが多数現れるなどの場合は、皮膚に細菌やウイルスが感染している可能性があります。お早めに医療機関を受診してください。
ステロイド外用薬が
心配な保護者の方へ

ステロイド外用薬について、「皮膚が薄くなるのでは」「できるだけ使わない方がよいのでは」と不安を感じる方も少なくありません。
ステロイド外用薬は、症状に合った強さ・量・期間を守って使用することが大切です。塗る量が少なすぎたり、湿疹が残っているうちに中止したりすると、炎症を十分に抑えられず、治療が長引くことがあります。
子どものアトピー性皮膚炎に
ついてよくある質問
アトピー性皮膚炎は治りますか?
子どものアトピー性皮膚炎は、成長とともに症状が軽くなることがあります。一方で、良くなったり悪くなったりを繰り返すこともあります。適切な治療とスキンケアを続け、湿疹やかゆみが少ない状態を保つことが大切です。
アトピー性皮膚炎にはアレルギー検査が必要ですか?
すべてのお子さまに必要なわけではありません。アトピー性皮膚炎は、血液検査の数値だけで診断する病気ではありません。食べ物やダニなどとの関係が疑われる場合に、症状や経過を確認したうえで必要な検査を検討します。
湿疹が治ったら保湿剤もやめてよいですか?
見た目の湿疹が改善しても、皮膚は乾燥しやすく、刺激を受けやすい状態が続くことがあります。良い状態を保つため、医師の指示に従って保湿を続けましょう。
小児科と皮膚科のどちらを受診すればよいですか?
どちらでも相談できます。小児科では、皮膚の症状に加え、食物アレルギーや気管支喘息、アレルギー性鼻炎などを含めて、お子さまの全身状態を確認できます。詳しい皮膚検査や専門的な治療が必要な場合は、皮膚科などの医療機関をご案内します。
