HUG+HUG はぐはぐキッズクリニック附属東出低身長治療研究室

低身長と病気

身長が伸びるしくみ

身長が伸びるためには、骨が成長しなければなりません。 骨の成長にはタンパク質、カルシウム、ビタミンDなどの栄養とともに、体の中で作られる「成長ホルモン」、「甲状腺ホルモン」、「性ホルモン※」の3つのホルモンが重要な役割を負っています。男の子で11歳、女の子で9歳ぐらいまでの期間では特に成長ホルモンが骨の成長を促しています。
身長がの伸びるしくみ図
※性ホルモンは思春期が始まると脳下垂体から分泌される性腺刺激ホルモンの刺激を受けた性腺から生成され、 思春期成長スパートと呼ばれる急激な身長の伸びを起こします。

成長を促すには

  • 睡眠

    成長ホルモンは夜間、ぐっすりと熟睡している間に分泌されます。そのため睡眠を十分取ることが重要です。

  • 適度な運動

    骨は運動などで力がかかるほど成長しますので、適度な運動も成長のためには大切です。

  • バランスのとれた食事

    骨や体の材料となるタンパク質やカルシウムなどの豊富な食べ物をバランスよくとることが大切です。

  • ストレスのない愛情に包まれた生活環境

    保護者からの愛情が得られず精神的ストレスが大きいと脳下垂体から成長ホルモンが分泌されにくくなり、睡眠が阻害されたり、食欲がなくなったりして、愛情遮断性症候群と呼ばれる低身長になります。虐待などの極端な場合でなくても、両親の不仲を子どもが思い悩んだりすることでも起こり得ます。

低身長と病気

「低身長」つまり成長曲線で-2SD以下の子どもというのは同じ性別、同じ年、同じ月に生まれた子どもとの比較で身長の低い方から2%の子どものことです。 これは、統計的に割り出された割合ですので、そこに入っているからといって必ずしも病気とは限りません。

病気とは考えにくい低身長

多くの低身長(低身長全体の95%)は体質的な体質性低身長や親の遺伝による家族性低身長、また原因不明の突発性低身長で病気ではないものです。これらの場合、病気ではないのでひとまずは安心ですが、残念ながら自然な成長を見守るのみで治療はできません。 睡眠をよくとることと、規則正しいバランスのとれた食生活、そしてお父さんお母さんがスキンシップによって愛情を注ぐ以外に方法はありません。

病気が原因の低身長 成長障害

低身長を伴う主な病気に次のようなものがあります。

  • ホルモンの異常

    • 成長ホルモン分泌不全性低身長症
    • 脳腫瘍
    • 甲状腺機能低下症
    • 思春期早発症に起因する低身長 思春期直前の身長が最終身長に影響すると言われ、思春期が早くきすぎた場合、その時は急激な身長の伸びがあっても最終身長で低身長になってしまうことがあります。
  • 染色体異常

    • ターナー症候群
    • プラダーウイリー症候群
  • 小さく生まれたことに関係しているもの

    • SGA性低身長
  • 骨・軟骨の異常

    • 軟骨無形成症、軟骨低形成症
  • 主要臓器の異常によるもの

    • 心臓、腎臓、肝臓、腸などの病気
  • 心理社会的原因によって起こるもの

    • 愛情遮断症候群